ジムニーノマド(JC74W )エバポレーター交換|実際に作業して分かった注意点

ジムニーノマド(JC74W)のエバポレーター交換作業
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今回エバポレーター交換に至った経緯

今回作業したのは、納車からまだ数か月のジムニーノマド(JC74W)です。

納車から約2か月後、「エアコンが効かない」ということでディーラーへ入庫し、点検の結果、冷媒が不足していることが分かったそうです。

その約2か月後、再びエアコンが効かなくなり、確認すると冷媒はほとんど残っていない状態でした。

ところが、蛍光剤を入れていたにもかかわらず、外から確認できる範囲では漏れ箇所を特定できません。

そこでエバポレーターからの漏れが疑われ、エバポレーター交換の依頼を受けた、というのが今回の作業の経緯です。

結果的にはエバポレーター周辺で実際に漏れが発生していましたが、漏れ箇所に巻かれていたクッション材が蛍光剤を吸収していたため、分解するまで確認できない状態になっていました。

整備書なしで作業開始。事前情報はほとんど見つからず

ジムニーノマドのエバポレーター交換は今回が初めてです。

急ぎの作業だったため、まずはネットで交換事例を探してみましたが、ジムニーノマドのエバポレーター交換に関する情報は見つけることができませんでした。

幸い、ジムニーのカウリングサイドパネルを交換している動画を見つけることができたので、そちらも参考にしながら、これまでの経験を頼りに作業を進めることにしました。

この記事ではエバポレーター交換の全工程ではなく、実際に作業していて「ここは分かりにくかった」「次にやるならここに気をつけたい」と感じたポイントを、実際の写真と一緒に紹介します。

まず苦労したのがカウルトップパネルの取り外し

エバポレーターを交換するためにインパネを取り外していきますが、最初につまずいたのがカウルトップパネルでした。

見えているクリップを取り外したものの、カウルトップパネルがかなり硬く、なかなか外れません。

しかもパネル自体は薄くてペラペラなので、無理に力をかけると変形させてしまいそうで、初めて外すときは少し怖い部分でした。

さらに、カウルトップとボンネットフードの隙間が狭いため、取り外す前にボンネット側を養生しておきました。

カウルトップはかなり硬く、力をかけて引っ張る必要があります。外れた瞬間に勢いがついてボンネットへ接触する可能性もあるため、先に養生しておいた方が安心です。

カウルトップを外す理由はインパネ固定ボルト

なぜエバポレーター交換でカウルトップパネルまで外す必要があるのかというと、インパネを固定しているボルトがこの位置にあるためです。

写真中央付近に見えるボルトを取り外す必要があり、このボルトへアクセスするためにカウルトップパネルを取り外しました。

室内側から見ると、先ほどのボルトはこの位置に入っています。

この部分はインパネの固定部分であると同時に、ステアリングコラムの取り付け位置にもなっています。

外すときはそれほど意識していませんでしたが、組み付け時にはこの位置合わせで苦労することになります。

インパネは骨組みごと一体で取り外せる

今回、ジムニーノマド(JC74W)のインパネを取り外すのは初めてでしたが、JB64・JB74などと同様に、インパネと骨組みを一体で取り外せる構造になっていました。

インパネと骨組みを一体で取り外せるタイプなので、必要な配線や取り付け部分を切り離していけば、ナビなどを個別に取り外さずにインパネをまとめて下ろすことができます。

そのため、インパネの取り外し自体は想像していたほど難しい作業ではありませんでした。

ヒーターユニットのドレインホースが外れない

インパネを取り外すと、今回の目的であるヒーターユニットが見えてきます。

ヒーターユニットを取り外すため、まず室内側からドレンホースを切り離そうとしました。

ところが、このドレンホースがかなり硬く、引っ張っても全く外れません。

無理に引っ張るのはやめて、エンジンルーム側からドレンホースがどうなっているのか確認することにしました。

エンジンルーム側から確認すると、ドレンホースは写真の位置で固定されていました。

この固定部分からホースを外し、ドレンホースごと室内側へ引き込むことで、ヒーターユニットを取り外すことができました。

室内側で無理にホースを抜こうとせず、こちらから外した方がスムーズです。

取り外したヒーターユニットを確認して、室内側からドレンホースが外れなかった理由が分かりました。

ドレンホースは金属製のバンドでしっかり固定されていました。これではドレインホースを引っ張っただけでは簡単に外れません。

エアコンガス漏れの原因はエバポレーターの接続部

今回は事前に蛍光剤が注入されていましたが、エンジンルーム側から確認しても漏れた形跡は見つからなかったとのことでした。

エバポレーターから漏れているのであれば、ドレンから蛍光剤が確認できてもおかしくありませんが、今回はそれも確認できなかったようです。

ヒーターユニットを取り外してエバポレーター周辺を確認すると、その理由が分かりました。

エバポレーターとエキスパンションバルブをつなぐ接続部付近にUVライトを当てると、蛍光剤の反応を確認できました。

漏れ箇所にはクッション材が巻かれており、漏れ出した蛍光剤をスポンジが吸収していたため、外から確認できない状態になっていました。

組み付け時はステアリングコラムの位置合わせに注意

ヒーターユニットを取り外した状態です。

今回、ステアリングコラムは完全には取り外さず、インパネから切り離した状態で作業しました。

組み付けで特に苦労したのが、ステアリングコラムとインパネの位置合わせです。

ステアリングコラム側にある2本の溝に、インパネ側の取り付け位置を合わせながら組み付ける必要があり、インパネを戻す際はここがなかなか合わず苦労しました。

取り外すときだけでなく、組み付け時の位置関係も確認しておいた方が作業しやすいと思います。

実際にエバポレーター交換をして分かったこと

今回、ジムニーノマド(JC74W)のエバポレーター交換を初めて行いました。

インパネは骨組みごと一体で取り外せる構造だったため、配線や取り付け部分をきちんと切り離していけば、ナビなどを個別に取り外す必要がなかったのは助かりました。

一方で、カウルトップパネルの取り外しやドレンホースの処理、ステアリングコラムとの位置合わせなど、事前に構造を知らないと手が止まるポイントもいくつかありました。

特に今回印象に残ったのが、エアコンガスの漏れ箇所です。

蛍光剤を入れても外から漏れを確認できなかった原因は、エバポレーターとエキスパンションバルブをつなぐ接続部付近から漏れた蛍光剤を、周囲に巻かれていたクッション材が吸収していたためでした。

外から確認できないからといって漏れていないとは限らず、実際に分解して初めて分かる故障もあるという一例になりました。

今回は急な作業だったこともあり、これまでの経験と作業途中で確認できた情報を頼りに進めました。そのため、この記事では正式な交換手順ではなく、実際に作業して分かった注意点や、事前に知っておきたかったポイントを中心に紹介しています。

同じ作業をする方が「ここはこうなっているのか」と事前に構造を把握するための参考になればと思います。

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