MK53Sスペーシアカスタムに、三菱電機のETC2.0車載器「EP-H224SG4」を取り付けました。
取付には、エーモンのETC取付アタッチメント「S-7225」を使用し、純正ETCと同じ位置へビルトインしています。
今回の記事では取付作業を最初からすべて解説するのではなく、実際に作業していてポイントになると感じた部分を中心に紹介します。
特に、Aピラーカバーの金属クリップ、電源の取り出し、純正ETC取付部の加工、ETC本体の位置決めなどは、作業前に知っておくとスムーズです。
実際の作業写真を使いながら順番に紹介していきます。
今回使用したETC2.0と取付部品
今回使用したのは、三菱電機のETC2.0車載器「EP-H224SG4」と、エーモンのETC取付アタッチメント「S-7225」です。
ETC2.0はセットアップ済みのため、今回は車両への取付作業のみ行っています。

ETC2.0アンテナの取付とAピラーの注意点
ETC2.0のアンテナは、自動ブレーキ用カメラの右側に取り付けました。
この位置はメーカーオプションETCのアンテナ取付位置を参考にしています。アンテナ配線は、ナビのTVアンテナ配線と一緒に右Aピラー側へ通しました。
アンテナ配線を通すため、右Aピラーカバーを取り外します。

Aピラーカバーの金属クリップ脱落に注意
Aピラーカバーを取り外す際に注意したいのが、カバー裏側の金属クリップです。
この金属クリップは、Aピラーカバーを外したときに一緒に外れずボディー側に残ってしまうことがあります。

Aピラーカバーを戻す前に金属クリップを確認
金属クリップが付いて無いことに気付かずそのままカバーを取り付けようとすると、カバー側のツメを破損する可能性があります。復元前にクリップが正しい位置にあるか確認します。
ETCの電源はどこから取る?今回はナビ裏を選択
今回取り付けるEP-H224SG4は、バッテリー電源・ACC電源・アースの3本を接続する必要があります。
そのため今回は、必要な電源をまとめて確実に取れるナビ裏から電源を取り出しました。
ナビ裏から電源を取る場合は、ナビを外すところまで内装を脱着する必要があります。作業前にETCの電源構成を確認し、できるだけ少ない脱着で確実に電源を取れる場所を選ぶと作業がスムーズです。
例えばACC電源とアースのみで取り付けできるETCであれば、車種によってはアクセサリーソケット周辺から取った方が早い場合もあります。

バッテリー電源・ACC電源・アースを接続
今回取り付けたETCの赤線がACC電源、黄色線がバッテリー電源です。
アースについては、以前ナビを取り付けた際に作られていた集中アース部分を利用しました。ETCのアース線が短かったため、この位置へ接続しています。

純正ETC取付位置を加工する
MK53Sスペーシアカスタムの純正ETC取付位置は、パネル裏側を見るとETCを取り付ける部分が切り取れるようになっています。
今回の車両では、ETC取付部分が上2か所・左右各1か所・下2か所の合計6か所で点留めされていました。
この6か所を切断して、ETCを取り付けるための開口部を作ります。
ETC取付部は6か所の点留め

加工には薄く削ったニッパーを使用
この部分の加工には、薄刃のニッパーをさらに削って刃先を薄くしたものを使用しています。
この方法は、以前スズキの納整工場で用品取付の仕事をしていたときに知った方法です。
専用の薄刃ニッパーは価格が高かったため、私はホームセンターで購入した薄刃ニッパーを削り、狭い部分にも刃先が入るように加工して使っています。


点留め部分をニッパーで切断
工したニッパーの刃先を点留め部分に入れ、6か所を順番に切断します。
カッターなどの刃物で切り込む方法に比べ、ニッパーなら切断したい部分を狙って挟めるため、周囲へ刃が入ってしまうリスクを抑えながら作業できます。

S-7225でETC本体を純正位置へ固定
エーモンのETC取付アタッチメント「S-7225」にETC本体を取り付け、車両の純正ETC位置へ固定します。
S-7225は車両側の既存の取付位置を利用してビスで固定できるため、純正ビルトインETCと同じように取り付けできます。
ETC本体の前後位置を仮合わせ
今回のEP-H224SG4では、ETC本体の一番前の面を基準にするのではなく、本体側面にある段差付近を目安にして位置を決めました。
実際にパネルへ仮合わせしながら、ETC周囲のすき間が目立ちにくく、なおかつ本体が奥に入りすぎてボタン操作がしにくくならない位置に調整しています。

すき間埋めテープの貼り付け位置
S-7225に付属しているすき間埋めテープは、写真の位置に貼り付けました。
パネルを取り付けたときにETC本体とのすき間が見えにくくなる位置を確認してから貼っています。

パネルを戻してすき間を確認
パネルを取り付けると、すき間埋めテープによってETC本体周辺のすき間が目立ちにくくなります。

取付完了|純正位置にETC2.0をビルトイン
すべての配線と固定を確認し、取り外したパネル類を元に戻して取付完了です。
今回は純正ETC取付位置を利用しているため、後付け感を抑えてすっきり収めることができました。
取付前

取付後

まとめ
MK53Sスペーシアカスタムに、三菱電機のETC2.0「EP-H224SG4」をエーモン「S-7225」を使って純正位置へ取り付けました。
今回の作業で特に押さえておきたいのは、Aピラーカバーの金属クリップ、ETCに必要な電源に合わせた電源取り出し位置、純正ETC取付部の6か所の切断、本体の前後位置、すき間埋めテープの位置です。
特に純正ETC取付部の加工は、薄く加工したニッパーを使うことで、点留め部分を狙って切断しやすくなります。
ETC本体についても、いきなり固定するのではなく、実際にパネルへ仮合わせして、すき間とボタン操作のしやすさを確認してから位置を決めるのがポイントです。
